statistics 安全・安心なペットフード 飼い主さんの安全なペットフード利用について

飼い主さんの安全なペットフード
利用について

あなたは、一緒に暮らしている愛犬や愛猫に必要な栄養のことをどのくらい知っていますか? もしフードの選択を誤ったり、与え方を間違えていたら、知らず知らずのうちに、あなたの大切なペットは健康を損ねてしまうかもしれません・・・。

日頃の体調をよく観察しましょう

愛犬や愛猫の日常の健康状態を毎日よく観察しましょう。肉付き、毛のつや、食欲や食べる量、フンや尿の状態などを毎日の世話の時に必ずチェックするようにしましょう。
ペットの健康状態を把握するためには、定期的に健診をうけることが勧められますが、もし急激な体重の増減や食欲がない状態や下痢が何日も続くなどの異常がある場合には、すぐに獣医師に相談しましょう。
予防接種の履歴や、病歴などよく理解しているかかりつけの獣医師がいると安心です。
★適切なフードを与え、ペットの健康と安全を守るのは、飼い主の責任です。

栄養のバランス、摂取してもよいものが人間と違います

猫はもともと肉食性の強い動物なので、犬に比べてたんぱく質や脂肪を多く含むフードを与える必要があります。また、人間や犬は体内でタウリン(アミノ酸の1種)を作れますが、猫は作れないので、タウリンが十分に含まれたフードを与えないと、目の障害や心臓疾患を引き起こしてしまうこともあります。

犬は雑食性の動物なので、必要な栄養素は猫よりも人間の食事と似ています。しかしそれでも、たんぱく質などは人間よりも多く必要とします。
犬や猫は人間と違って、全身に汗をかかないため余分な塩分を汗によって体の外へ出すことが出来ません。そのため人間と同じ食事を与えると塩分摂取量が多くなり、心臓や腎臓に負担をかけてしまいます。
また、人間が当たり前に食べている食品でも、チョコレートやネギ類など、犬や猫では中毒を起こすこともありますから注意が必要です。

与える量や回数にも気を配りましょう

必要なフードの量や回数は品種、年齢、性別、健康状態、運動量などによって、個体ごとに異なります。市販のフードには、与える量や回数の目安が表示されているので、それを参考にして、ペットの体調や体形の変化(太ってきた、やせてきた)、状態に合わせて調節するようにしましょう。

子犬や子猫は、生後約1年で大人とほぼ同じ体になります。この間は急激に成長するため、大人になった犬や猫に比べて多くのエネルギーが必要です。1回に食べられる量は限られていますから、高エネルギーで消化のよいフードを1日3~4回に分けて与えるようにしましょう。
高齢(犬や猫の7歳が人間の50歳前後と同じくらい)になると、基礎代謝量が低下して太りやすくなったり、消化機能が低下したりします。腎臓や心臓など内臓の働きも落ちてきますので、塩分やミネラルの取りすぎにも注意が必要です。

必要な栄養素(エネルギー源)

市販のフードを与える場合

犬や猫用のペットフードは、その目的により、「総合栄養食」、「間食」、「療法食」、「その他の目的食」に分かれます。目的にあったフードを選びましょう。

総合栄養食このフードと水だけで必要な栄養素がまかなえる製品
間食おやつとして与える製品
療法食病気治療時に治療補助として使用する、治療内容に合わせて栄養成分を調整した製品
その他の
目的食
特定の栄養素やカロリーの補給、嗜好性の増進などを目的として与える製品

たとえば、いくら「間食」が好きでも、それだけを与え続けると栄養が偏ってしまいます。人間がおやつばかり食べていては、健康を保てないのと同じです。

手作りのフードを与える場合

手作りフードを与える場合には、犬や猫の栄養必要量、与えてよい食材などをよく理解したうえで、たんぱく質、脂肪、炭水化物、ビタミン、ミネラル量などの栄養バランスに注意しましょう。あなた自身が犬や猫の栄養士となって、食材を組み立ててあげる必要があります。

フードの賞味期限や保存方法

市販のフードには、賞味期限や保存方法が表示されています。これらをよく確認し、製品にあった方法で保存しましょう。 また、開封した市販の缶詰フードやレトルトフード、手作りフードなどが余ってしまった時は、必ず冷蔵庫に保存し、早めに与えましょう。 また、ドライフードは、しっかりと密封して湿気が少なく直射日光の当らない冷暗所で常温保存するようにしましょう。